華やぐ舞台、その裏側にあるもうひとつのドラマ── ジュール・シェレ(Jules Chéret, 1836–1932)による≪ミュゼ・グレヴァン≫は、当時のパリで話題を呼んだ蝋人形館グレヴァン美術館(Musée Grévin)で上演された舞台「オペラ座の舞台裏(Les Coulisses de l'Opéra)」の広告として制作された一枚です。 赤・青・黄色の三原色を巧みに使い分けながら、バレエダンサーたちが流麗な動きで舞台袖から現れる瞬間を描き出しています。特に主役の女性がまとうレモンイエローの衣装がひときわ目を引き、まるで舞台上のスポットライトを浴びているかのようです。 本作は1896年、リトグラフ作品集『ポスターの巨匠たち(Les Maîtres de l’Affiche)』に収録され、右下には発行元によるブラインドスタンプ(エンボス加工)が入っています。シェレのポスター芸術の真髄が凝縮された、縦長フォーマットの逸品です。 作品情報 画家:ジュール・シェレ(Jules Chéret)作品名:ミュゼ・グレヴァン(Les Coulisses de l’Opéra au Musée Grévin)制作年:1896年状態:リトグラフ 『ポスターの巨匠たち』収録作品 ブラインドスタンプ入りサイズ:約39.8 × 28.8 cm Artist / Title:Jules Chéret / Les Coulisses de l’Opéra au Musée Grévin (Lithograph from Les Maîtres de l’Affiche, Plate 37, ca.1896) 関連リンク 作品を詳しくお知りになりたい方はリボリアンティークスの特集ページ(別サイト)をご覧ください。 ポスターの巨匠たち(別サイト) ジュール・シェレとポスター芸術の黎明(別サイト)