NLC (Nonlinearcircuits) ディレイ・ノー・モア オーストラリアの奇才Andrew Fitchが手がけたモジュラーシンセ設計の中でも、最も多くのユーザーに絶賛されているのが"Sloth"とこの"Delay No More"だ。脳みその中を覗きたいくらいの変態的なデザインは、実際には折り目の正しい優秀な理論に基づいており、カオスのような乱雑さと規則性の中間を見るようなスウィートスポットに見事に着地できる。たどり着いた世界はあなたが初めて見るような景色であり、そこに吹いている風のように存在する音こそが、あなたが今回手に入れた"音楽"である。 Delay No Moreはアナログディレイであるが、2つのPT2399を直列に接続し、バクトロール制御、4つの異なるフィードバックパスなど、特異な回路デザインが施されている。オーガニックなローファイディレイとして使用するのも良いが、ノブ位置を変更すれば狂気のフィードバックドローンや、ヒスやクラックに支配されたノイズマシーンの領域にまでワープすることが可能だ。それが突然始まった時には全てが一瞬にして化学反応を起こして、反射し合い、吸収と放出を繰りし始める。ついには全てが見失われるかもしれないが、ノブを戻せばいつでも元の姿に戻ることができ、MIXノブを戻せば原音をキープできるのはDelay No Moreの優れた設計の一つだと言える。 速くするほどバネが次々と外れ、遅くするほどスローモーションの特急列車が次々と向きを変えながら線路を超えて銀河へと飛び立っていく。4つの異なるフィードバックパスが互いに影響をしあって宇宙に外れたバネを撒き散らしながらブラックホールにまでたどり着く。ディレイを超えた宇宙規模の何か。 CV入力はdelayBをモジュレートする 2台のPT2399ディレイは、4種類のフィードバックパンサーと直列構成 ディレイBはバクトロールでCVコントロール ディレイAの出力はディレイBの入力に配線 ディレイAとBはそれぞれ個別のフィードバック経路を持つ(通常のディレイと同様) ディレイAをディレイBのフィードバック経路に置くことも、その逆も可能 Delay Aには2つのディレイタイムコントロール。チップのクラシック/典型的なディレイレンジを調整するFineコントロールと、チップを想定されていない領域に放り出すためのCoarse。Delay AのコントロールはフルCWで最短のディレイを持ち、1つのDelay BのタイムコントロールはCCWで最短のディレイを持つ デフォルトのノブむきがバラバラなので注意(fbの4つのノブはCCW側が最小位置、coraseとfineはCWが最小のディレイタイム、delayBはCCWが最小位置、mixはCWがドライでCCWでウェット!) 8 HP 奥行=約35mm Current Draw(50 mA +12V, 2 mA -12V, 0 mA 5V)