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"Maison Martin Margiela" 2008AW garment-dyed tailored jacket
JPY 92,800.00
MOOD
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匿名性という美学を軸に、既成概念のラグジュアリーを解体しながらリアルクローズへ落とし込むことで、静かな革新を積み重ねてきたMaison Martin Margielaより、マルタン本人の思想が濃く残る10ラインのテーラードジャケットをご紹介致します。 上質でありながら完成された枯れ感を纏っているこちらの逸品。 推定年代は2008年秋冬と捉えられ、その理由とし
て品質表示タグに記載されたモデル番号がMOD.30である点が重要で、当時の製造を担っていたスタッフインターナショナル社の管理体系においてこの数字が2008年秋冬へ紐づくことが確認できる為、単なる印象ではなくタグ情報から論理的に年代を裏付けられますね。加えてブランド表記がMaison Martin Margielaのフルネームで残っていること、国内代理店がここのえ表記であることも同時代の条件と整合しており、複数の物理的証拠が重なることで信ぴょう性をより強固にしています。 表情として特に魅力的なのは、素材そのものの上質さに対して、製品完成後に洗いもしくは染めの工程を加えたような、縫い目のわずかなパッカリングが見受けられる点で、均一に整った新品の美しさとは異なる陰影が生まれている為、黒のジャケットでありながら硬さだけに寄らず、奥行きを持って佇む仕上がりと言えますね。 ラペルは端正なノッチドラペルで、返りの位置が過度に主張しない為、どの角度から見ても品の良い立ち上がりを保ちつつ、マルジェラらしい無機質さが静かに残ります。フロントはシングルの構成でボタン位置が低すぎない為、着用時に縦のラインが自然に整い、ミニマルな装いでも輪郭をはっきり作れるのが嬉しいところです。 胸元には切り込みの入ったポケットが配置され、下部はパッチポケット仕様となっている為、ドレスの文脈を守りながらもカジュアルへ転びすぎない実用性を確保しており、日常の中で使うほどに手の動きが美しく収まりますね。袖口は複数ボタンで締まりを作っている為、腕周りに緊張感が生まれ、さらに背面にはセンターベントが入ることで、歩いた際の可動域を確保しながら後ろ姿の線を崩しにくい設計となっております。 この逸品は、いかにもな光沢や誇示ではなく、仕立てと加工が生む説得力で装いを成立させたい方、黒のジャケットを一枚で完結させながらも空気感まで整えたい方へ特におすすめで、現在のブランド像とは異なるマルタン期の静けさを日常に落とし込みたい方にも選びやすい個体となっておりますね。 スタイリングとしては、シャツやシンプルなカットソーを軸にしながらスラックスやウールパンツを合わせることで、10ラインらしい端正さが素直に引き立ち、ロングコートやミニマルなニットを重ねても加工の陰影が沈まずに残る為、ジェンダーを問わずエレガントとモードの間を滑らかに繋げられます。足元はレザーシューズやブーツで締めると全体の温度が整い、ジャケットの匿名性がより美しく映える逸品と言えますね。 是非この機会に。