✦ Verified product
こけし缶
JPY 3,410.00
形
オマツリジャパンのお店
Verified independent store
→
宮城の伝統こけしとは? 東北地方で広く親しまれている伝統工芸品“こけし”。 その歴史は諸説ありますが、現在知られている形の“こけし”が生まれたのは、今から200年ほど前、江戸時代後期。 一つの説では、温泉地として栄えていた東北地方で、かつて国の祭具の製作などに携わり仕事を求め奈良時代以降東北へ移った“木地師”(きじし)と、湯治客の間にあった交流がきっかけとな
った、という説があります。 “木地師”の作風に馴染みのない湯治客は、それを縁起物として捉え、心身の回復や五穀豊穣など、山の神に繋がる縁起物と考えていました。 その文化が発達し、やがて現在も親しまれている、あの“こけし”となっていった、という説が存在するのです。 仙台で長く活動している“こけしのしまぬき”は、過去、数度あった郷土玩具ブームを経験してきました。その中で感じたのが「伝統や職人さんの想いを届けていきたい」といった想い。そうしてその想いが、伝統的なこけしをそのままスケールダウンし缶に封入した画期的な商品・こけし缶の開発へと繋がっていったのです。 時代が進むにつれ厳しくなっているという、こけし業界。工人さん(こけし職人)も年々、廃業する人が増えているといいます。 こけし缶を通し、工人さんや私たち問屋、業界みんなで想いや伝統を繋いでいきたい。と話す島貫さん。 “こけしのしまぬき”が考えた、現代の伝統こけし。缶を開けるドキドキもお楽しみください。 可愛さと伝統と “こけし缶”に詰めた想い 東北地方で古くから親しまれている伝統工芸品“こけし”。その“こけし”を、現代に合わせた親しみやすい形にアップデートした商品が“こけし缶”です。“こけし缶”を企画し、取り扱っているのは、宮城県仙台市で活動している“こけしのしまぬき”。同店の店主である5代目・島貫昭彦さんは、2015年に、それまで交流のあった工人(こうじん=こけし職人)に声をかけ、こけし缶を開発し、発売しました。 こけし缶開発の背景には、業界に長く携わり、工人と関わってきた島貫さんだからからこそ感じた、業界の未来への想いがありました。こけし缶開発の背景とは?島貫さんの感じた業界のこれからとは? ”しまぬき”とこけし文化のかかわりを振り返りつつ、島貫さんのこけし業界の想いを伺いました。 開業130周年 “しまぬき”の歩み 「宮城県内で育った私にとって“こけし”は、一家に必ず10本ほどはある、身近なものでした。きっと宮城の他のお宅もそうだと思います。いまでもその印象は変わっていませんし、これからも変わることはないでしょう。『怖い』とおっしゃる方の気持ちもわかりますけどね(笑)一方で、私と同じ世代が多い工人さんたちのこれからについて、考えることも多くなりました。 第二次こけしブームが去り、売り上げが落ちる状況で、私たちはどうすればいいのか?“こけし”の可愛さ、そして伝統といった魅力を伝えて買っていただくには、何をすればいいのか?やがて第三次こけしブームが到来した際には、伝統的な“こけし”を扱うものとして、表層的なブームだけでなく、積み重ねられてきた想いや歴史といった『“こけし”の意味を届けていきたい』と思うようになっていきました。」 そうして開発されたのが“こけし缶”という商品なのです。 「当時は東日本大震災の影響で東北への注目が高まっていた状況で、うちで扱っている“こけし”もたくさんの注文をいただきました。 ただその流れに違和感があったんです。“こけし”には“伝統こけし”と“創作こけし”の2種類があります。そのうち“伝統こけし”は様々な決め事があり、師弟関係のもと技術を磨き、師匠に認められて初めて製作できるものなのです。 しかし、当時は“こけし”だけが取り上げられており、そういった伝統が置き去りとなってしまいそうでした。伝統を伝えつつ、トレンドを押さえてたくさんの方に受け入れていただくにはどうすればいいか。結果、伝統こけしを限りなく小さくし、缶に封入する“こけし缶”という商品が生まれたんです。」 “こけし缶”で“こけし”の伝統を楽しんでほしい 昭彦さんの言葉にあるように、“こけし缶”には、“伝統こけし”の規格に則った親しみやすい小さなサイズの“こけし”が封入されています。 また“こけし缶”のなかに緩衝材として用いられている木くずは、実際に“こけし”を制作した際に出た削りかす。実はここにも“伝統こけし”として、“こけし缶”を楽しむポイントが存在しています。 「“こけし”の制作において工人は、それぞれこだわりの刃物を用います。この刃物をどれだけ鋭く仕上げられるか。そしてなだらかな曲線を持つ“こけし”を作り上げられるか。それが工人さんの腕の見せ所なんです。 それを知っているある工人さんは、わざわざ削りかすだけを、“こけし”とは別に作ってくださっていました。もう亡くなってしまったのですが……。私も持たせてもらったことがあるのですが、実力のある工人さんの刃物は、木に当てただけでスーと削れて、舞い上がっていくんですよ。 なので“こけし缶”がお手元に届いた際には、削りかすの質感も楽しんでいただければと思いますね。」 「ただ中身が可愛いだけでなく、もっと“こけし”そのものの付加価値を上げていきたい」と話す昭彦さん。 その姿に、“こけし文化”の一つの未来が垣間見えました。 「弥治郎系こけし(鎌田孝志作三八型)」は、写真左下の商品です。