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“GIVENCHY” 1988-1994 Double breasted tailored set-up
JPY 49,800.00
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ネーム入り 創業以来、端正なクチュール精神と研ぎ澄まされたエレガンスを軸に、メンズウェアにおいても威厳と洗練を両立させる佇まいを築いてきたGIVENCHYより、時代の空気を美しく宿した仕立ての逸品をご紹介致します。 構築的なダブルブレストのジャケットと、流れるようなワイドシルエットのトラウザーズによって、当時の力強いテーラリングを極めて品良く表現しているこち
らの逸品。 まずジャケットに目を向けると、肩はしっかりと輪郭を持たせながらも不自然に張り出しすぎず、身体の外側に静かな量感を与える設計となっている為、1980年代後半から90年代初頭にかけてのパワーショルダーの文脈を感じさせつつ、現代の装いにもそのまま取り入れやすい均整へ整えられています。加えて、前合わせはクラシカルなダブルブレストで構成され、やや深めに重なる打ち合わせと、広めに取られたピークドラペルとが呼応することで、胸元に重心のある堂々とした印象を作り出している点が非常に美しいです。 ラペルの造形も見逃せず、鋭さを持たせながらも過度に尖らせることなく、面としてすっと落ちるように設計されている為、着用時には首元から胸元にかけて立体的な陰影が生まれ、スーツという枠組みの中に確かな色気と知性を与えています。さらにフロントに並ぶメタルボタンは、単なる留め具としてではなく全体の印象を決定づける意匠として機能しており、4Gロゴを浮き彫りにした重厚な表情が、抑制されたブラウンの生地に対して確かな格を添えていますね。 袖口にも同様のボタンが整然と配されており、こうした細部まで意匠を抜かずに仕上げている点に、当時の高級既製服らしい贅沢さが表れています。主張の強いロゴ使いではあるものの、全体の色調や素材感があくまで落ち着いている為、見え方としては華美ではなく、クラシックな権威性として品良く着地しているのが魅力です。 ジバンシーならではの端正な仕立ての美しさに加え、今の季節に自然と映える明るめのブラウンの色味が、軽やかさと品の良さを同時に引き立ててくれますね。過度に主張せずとも空気感に馴染みながら、季節の移ろいに寄り添うような時事性を感じさせる一着と言えます。 生地については、目の詰まったウール地ならではのしなやかさと適度な張りが感じられ、表面にはギャバジン、あるいはサージに近い織りの細かな陰影が確認出来る為、柔らかさだけに寄らない端正な落ち方を実現しています。光を受けた際にも過度な艶として浮かび上がるのではなく、面の奥からじんわりと深みを返すような質感であることから、ブラウンという色味が持つ温度感を、非常に上品なかたちで引き出していると言えますね。 トラウザーズはジャケットの構築性を受け止めるように、腰回りはすっきりと整理しながら裾へ向かってゆるやかに分量を持たせたラインとなっており、全体を直線的に見せるだけでなく、歩いた時の揺れによって静かな優雅さが立ち上がる仕立てになっています。ウエスト裏にはGIVENCHYのネームが繰り返し配されたマーベルトが使用されており、外から見えない箇所にまでブランドの美意識が行き届いている点も、この個体の大きな価値です。こうした内側の意匠は、着る人だけが知る贅沢として機能する為、表面的な派手さとは異なるラグジュアリーをしっかり感じていただけます。 年代について触れると、本個体は1988年から1994年頃のGIVENCHYである可能性が非常に高いと言えます。その理由として、まず品質表示内に通商産業省の記載が確認出来ることが挙げられ、この省庁名は2001年の再編以前に限られる為、少なくとも2001年以降の製造は明確に棄却出来ます。さらに、旧JIS規格に基づく表記、全日本紳士服工業組合連合会のMWロゴ、98-88-175という当時らしいサイズ表記の組み合わせに加え、広めの肩、深いダブル、存在感のあるメタルボタンという視覚的特徴が、昭和末期から平成初期の紳士服の文脈と強く一致している為、年代推定にも十分な信ぴょう性がありますね。 このセットアップの付加価値は、単にヴィンテージであることではなく、当時のGIVENCHYが持っていた権威と美意識、そして日本の高級既製服が最も豊かな熱量を持っていた時代の空気を、そのまま衣服として残している点にあります。現代のミニマルなテーラリングにはない、面積の大きなラペル、しっかりと形を持つ肩、ロゴ入りの重厚なボタン、見えない場所にまで配されたブランドネームといった要素は、いずれも物量と仕立ての豊かさが前提にあった時代ならではの魅力で、今あらためて見ると非常に新鮮に映ります。過去の流行物としてではなく、構造の美しさと時代性を纏えるアーカイブとして手に取っていただける一着と言えます。 スタイリングとしては、セットアップでそのまま着用し、インナーにシンプルなシャツや滑らかなカットソーを合わせることで、ジャケットの構築性とトラウザーズの落ち感を素直に引き立てる着こなしが非常に美しく、GIVENCHYらしい端正さをそのまま楽しんでいただけますし、ジャケット単体であればストレートなスラックスや静かな表情のボトムと合わせて、重心のある上半身を活かしたクラシックなバランスにまとめるのもおすすめです。 是非この機会に。